版画家・星野美智子
michiko hoshino

星野美智子


日本版画協会会員
国画会版画部会員
日本美術家連盟会員
この3点の版画は、現代南米文学の雄、ホルヘ・ルイス・ボルヘスJorge Luis Borges著「伝奇集」の中の一挿話「バベルの図書館」という象徴性の高い短編小説をとりあげて、絵画への展開を試みたものである。
「バベルの図書館」で語られていることは<人間の無限の知の集積所である図書館を巡りながら、この宇宙において関わりをもつに値する魂を探求している私>だと考える。この比喩的な精神宇宙の物語を、矛盾も包含する多義的な抽象表現によって、謎の領域まで顕在化させようと試みた。「バベルの図書館」シリーズは、この宇宙を15点の作品で構成している。
このシリーズのように、目に見えないものを描き出すことは、私にとって空想のなかの影・イメージの表現であり、これを反転して映し出す版画を<沈黙の薔薇―鏡>と呼んでいる。私は、ボルヘス文学と私自身のテーマを連携させて、あたかも2つの中心を持つ楕円形のバロックの鏡のような作品を制作することをコンセプトとしている。
作品3・星野美智子 作品2・星野美智子
作品1・星野美智子
「バベルの図書館-水」(62cm × 45cm)左
「バベルの図書館-砂の本」(55cm × 63cm)右上
「バベルの図書館-夜」(60.5cm × 71cm)右下
1963年
東京芸術大学美術学部絵画科油絵専攻卒
1963年〜1969年
油画発表(個展・毎日現代展等)
1972年
モノクロリトグラフ発表
1976年〜2008年
国際版画ビエンナーレ、トリエンナーレ参加多数
1981年
精神の幾何学展 (東京都美術館)
1986年
変貌する時代のシンボル展 (大英博物館)
1987年
現代のイコン展 (埼玉県立近代美術館)
1990年
文化庁派遣芸術家在外研修員(ニューヨーク〜ブエノスアイレスに滞在)
1991年
本の宇宙展 (栃木県立美術館)
1998年〜1999年
現代日本美術展(クラコフ国立美術館〜リュブリヤナ国立近代史博物館)
2000年〜2001年
現代日本の版画家・北斎の孫達展 (スウエーデン・版画館)